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蒸気技術の専門家として40年研究をしている平山一政です。

人は約50万年前に、食物に火を通して食べるとおいしくなることを知り、 このことがほかの動物とは異なる知能となり、人間らしい存在へと変化する決定的な要因であったといわれています。食物に上手に火を通すことで、硬いものはやわらかく、生のままでは 食べ難いものも食べやすく、安全に、消化もよくなることを発見したのです。直接火に当て焼く方法に始まり、草木の葉に包んで焼く方法や、さらには熱版を通して炒める方法、ゆでたり煮たりする方法など、種々の器具も工夫され、長い歴史の中で、さまざまな調理法として各地で発展してきました。蒸気技術を専門とする立場から、あらためて火を通す加熱の原点を見直してみると、草木の葉で包んで焼く方法は、食物や包んだ葉の水分が蒸発充満し、蒸気に包まれた”蒸し焼き”の状態が加熱の大半となっています。食物の温度上昇がゆるやかであるため、100℃以下の蒸気で蒸される(低温蒸し)状態となり、水分の影響や参加が極めて少ないことから、食物をおいしくする優れた加熱法であることがわかります。低温で蒸すことを「低温スチーミング」と呼び、新しい蒸気技術による「低温スチーミング調理法」として生まれ変わり、進展しています。 当ホームページでは「低温スチーミング調理法」の数々の不思議や魅力をお伝えできればと思っております。