スチーミング調理法の応用で評判の美味しい料理や食品が続々生み出され、従来の調理法に無かったスチーミング応用で作り出されている食品も数々ある。

1、その1つに切干大根、ヒジキ、おから等の煮物、キンピラごぼうがある。これらはお鍋で炒めながら調理し、煮上げる方法を採る。蒸す事は全く関係のなかった調理法である。素材をそれぞれに適正にスチーミングを行い、調味液と共に煮上げるか、真空包装して殺菌を行い仕上げたものを是非食べて貰いたいものである。ふっくらと膨らみ、さくりと歯切れの良い食感を味わって欲しい。是非老人や子供達、病気の方々に食べさせて上げたいものである。おからを廃棄するなんて本当に勿体ない話である。

2、健康食の1つに海藻類がある。通常、調理して食べるものは殆ど乾燥したものを使う。最近は生の海藻も店に並ぶ様になった。乾燥したものは勿論、生のものも実際には浜で茹でたものである。旨味はかなり流出している。海から取れ立てのものを低温スチーミングし、調味したものを食べて貰いたいものである。その風味、美味しさは感激的なものである。多くが捨てられているワカメの茎も柔らかに本当に美味しい惣菜になる。素材を採取し加工、流通まで考え直す必要性を感じる。

3、ハンバーグは一般的にひき肉にタマネギのみじん切りを炒めたもの、パン粉その他の材料、調味料を混ぜ成型したものを熱板で焼く。量産の場合、成形したものを蒸し、冷凍し、使用する前に解凍し、熱板で焼くのが普通。スチーミング調理法ではひき肉に入れる副材料も低温蒸しを行い、特に低温蒸しのニンニクは匂いが抑えられ、特有の旨味を作る。さらに成型したものを一般的には考えられない低い温度でスチーミングする。肉は甘みを感じる程、美味しくなり(熟成効果)柔らかな

食感が得られ、ニンニクの旨味と絡み合い、後を引く美味しさになる。

4、春雨は茹でる、又は熱湯に浸し戻し、水洗いし、水切りした後、サラダ、酢の物、炒物、中華料理、スープ料理などに使うのが常識である。春雨を水で時間を掛けて戻し、それを低温で蒸す。蒸し上がりは麺線は簡単にほぐれる。これで作った春雨料理は何とも言えず美味しく、特にプリプリした食感は評判となっている。もっともっと紹介し試食して貰いたい。新しい料理法による、食品が沢山ある。